2016/03/04

ひとりごと

このところ、ブログの更新がマメにできています。
ふと思うことや考えること、感じることを書くというのはとてもスッキリするものですね。
私にとって書くことは、つまり思想することであり、それは生活と一体であることを実感しています。

生活をするから思想が生まれるのであり、
思想するから生活が味わい深いものになっていく。
こういう暮らしをしているせいかもしれませんが、
最近そんな風に思っています。

「思想」なんて言葉を使うと小難しい感じがするかもしれませんが、
つまりは、「これが好き」とか、「これを作りたい」とか、「こうなりたい」とか、
想うことがあればそこに思想は生まれるものではないかと思っています。

朝起きて、働き働き、夜眠る。
その繰り返しの中で、何を感じ、何を掴みとっていくのか。
同じものを食べても人それぞれ味の感じ方が違うように、
同じ時間を過ごしても得るものや感じるものは人それぞれに違って、
その過ごし方が人生をつくっていくんだろうと思います。

人生を味わう

ここ最近、「味わう」という言葉の意味を考えています。
そして、「人生を味わう」と考えるようになって、
前よりもやわらかく生きられるようになった気がしています。

最近の出来事で一番の「味わう」を経験したのは、やはりお産でしょうか。
分娩所要時間13時間。
寄せては返す、寄せては返す痛みの波の中で、
まさにまさに、陣痛を味わった感があります。
とてもとてもとても痛かったけれど、味わえたと考えるとまた違ったとらえ方ができます。

味わうといえば、先日、東京で私たちの卵を買って食べたという方からお電話を頂きました。
美味しかったので、野菜も食べてみたいとのことでした。
「こっちで買う人参は、味がないのよ~」と。

人参なのに、人参の味がしない?
なぜだろう。
人参の形をしているのに、人参の味がしない。
つまり、中身がないってことだろうか。

それが空虚さを意味するならば、私たちの生活においても、ひいては私たちの人生においても、
同じことが言えるのではないだろうかと思いました。
味がない日々、味がしない人生とは、それはとてもつまらないのではないだろうか。

楽しいことや嬉しいこと、美味しいことを味わうのと同じように、
辛いことや苦しいこと、痛みや悲しみも「味わう」ととらえてみよう。
この「味わう」という視点を自分の中に取り入れた瞬間、
頭上にかかっていた雲がさーっと晴れて、パーッと視界が明るくなった感じがしました。

そうか、どんなことも「味わう」と思えばいいんだ!と。
辛い時も苦しい時も、そしてもちろん、楽しい時も、いまを味わう。
いま、まさに、人生を味わう。

辛いことも苦しいことも嫌だけど、それもまた人生。
生きているといろんなことがある、だから人生。
たくさんたくさん味わって、味のある人生を楽しんでいこうと思います。

今日は3月3日、おひなさま。
わかき作。
ずいぶん上手に絵が書けるようになった!

わかきの成長を味わった夜でした(笑)。