2022/02/15

心の自立


今日は、真面目に、本の紹介です。

大和先生の『心の自立~願望から意志へー志のある人生~』。
たけちゃんが、会社員時代に読んでいた本。

なぜこの本を紹介したかというと、この本の中の文明崩壊のパターンに、
今の状況があまりにも合致している気がしたので。。

写真だとわかりづらいかもですが、、、。
左の似顔絵のところに、数字で段階をいれたのですが、
感覚としては、農業をはじめた頃にはすでに1~3くらいにはなっていて、
ここ10年くらいで少しずつ崩壊が進んで、このコロナで一気に加速(崩壊に向かって)した感があります。

右側が個人レベルでのことかなと思うのですが、
「科学の進歩」から始まり、「便利さ」「豊かさ」による「生活環境の温室化」、
そこから「自立性の喪失」、「間接経験増大」「間接情報依存化」、
その先に、「虚構への抵抗力欠如」(赤まるで囲ったところ)。
そして、「情報汚染」→「集団ヒステリー・パニック」→「社会の崩壊」。

この本のテーマ自体が「心の自立」ですが、
基本的に、人は、自立できず、依存的になると、自分の頭で考えなくなる、ということなのかな、と思いました。
自分の頭で考えない、間接情報に依存する、結果、虚構への抵抗力がなくなる。
そして、虚構が蔓延する。

まさに、今!?

個人的には、そっちの蔓延防止やってほしいくらいです(笑)。


もちろん、この図がすべてではないので、この通りにいくかはわからないのですが、
今後の社会の参考資料として、心に留めおきたいと思ったので取り上げてみました。
初版1996年、約30年ほど前の本ですが、今読むべき価値のある本だと思います。


便利さや、豊かさを否定するわけではありませんが、それ一辺倒でいいのかどうか。
それによって失ったものもあるはずで、”温室”の中では、人は堕落することもあります。

自分でやらなくても、便利さや豊かさをお金で手に入れ、消費できるようになった。
その結果、自立性を失い、依存的に生きるようになってしまった面は否めません。
もちろん、お金も必要です。ただ、そこに依存しすぎると、自分の主権がなくなっていくように思います。

やっぱり、要は、バランス、ですね。


便利さや、豊かさを”適度に”享受しつつ、自らの意志で、手を動かし、体を動かし、
直接体験を取り入れながら、自立した態度で生きることは、
これからの時代に、とても大事なことだと思っています。