2023/05/06

サクランボ

今日は立夏というだけあって、だいぶ気温が上がりましたね。
榛名でも30度を超え、久しぶりに半袖で過ごしています。

田んぼの準備に追われていますが、合間に楽しみも。
今日は、ご近所さんのお庭で急遽サクランボ狩り。

なかなか帰ってこないなぁと思っていたら、帽子いっぱい、袋いっぱい、大量のサクランボを摘んで帰ってきました。
ボールにあけている瞬間から、手が伸びる手が伸びる(笑)。
おそらく、摘みながらもたくさん食べてきただろうに、さらにさらに口の中へ。
最高のおやつです。

全部食べ切れないだろうから、洗って、処理して、一部は冷凍庫へ。
この光輝く姿に思わずパチリ。
きれいですね~。宝石みたい。キラキラがまぶしいです。

「うちのは無農薬だから、安心してたくさん食べて~」と、おばちゃんが快く声をかけてくださいます。
おばちゃんが忘れているときは、こちらから卵を持って「サクランボと交換してください~」と子どもたちが出かけていきます。

物々交換成立。

こういう関係がいいよなぁといつも思う。

サクランボを洗っていて思ったのは、流通にのせるって大変だなぁということ。
皮は柔らかくて破れやすいし、割れてるのや、黒い点があるもの、形もまちまち、固いのにやわらかいのに、収穫のタイミングも難しそう。あと収穫の手間がめっちゃかかる。
もちろん、うちはそれで全然よくて、それこそ本物という感じを味わえてとてもありがたいのだけど。

でも、スーパーで売っているのは、形がある程度そろってて、もちろん皮も破れていなくてきれい。収穫して、産地からトラックで運ばれている間にだって、こすれて傷みそうなのに、それも回避して、売れる状態のきれいな形で店頭に並ぶ。すごい。

となると、サクランボ農家さんは、「おいしい」の追求だけではなく、「売れる」ための努力や、「流通」にのせるための工夫が必要になってくる。そのために農薬が使われたり、いろいろ人工的な処理が発生するのも否めない。大変だろうな、と思う。

野菜もそうだけど、その作物を作ること以上に、それを「流通」にのせるっていうのが、大きなハードルだなといつも思う。

今、この採れたてなら文句なくおいしいのに、他者の手に渡るまでのタイムラグによって劣化していく。
見た目も味も。このままの状態で手渡せたらといつも思う。

それはさておき、そのシステムがあることによって、日々の私たちの食卓が支えられているのは確かで、とてもありがたいと思う。
本来なら、そこに行かなければ食べれないものを出荷してくださる生産者さんがいて、それを運んでくれるトラックの運転手さんがいて、それを販売してくれるお店があって、販売してくれる販売員さんがいて、やっと私たちの手に入る。
その過程において、「しょうがない」ことは多々あるのは、しょうがない。

でも、だからこそ、「現地で食べる」ことに価値があるのかもしれない。

そんな場所を作っていけたらいいなと思っています。