2022/01/16

小正月

昨日は一月十五日、小正月でした。

小正月には、正月の間忙しかった主婦が実家に里帰りし、一年の無病息災と厄除けを祈って小豆がゆを食べました。「女正月」とも呼ばれ、女性たちがほっと一息つく一日だったそう。

なので、昨日は、小豆を煮て、お餅を入れて食べました。
ほとんどお砂糖は入れなかったので、子どもたちは食べないかな?と思ったけれど、バクバク食べてくれました。よかった。
もともとお料理にあまりお砂糖は使わない方ですが、最近は自然の甘さを感じられるようにと、ほとんど使わなくなりました。
甘みは基本的にみりんや料理酒で、あとはじっくりコトコトで素材の味を引き出すなど、料理法を工夫して甘みをつけています。

そのせいか、最近は市販のお菓子を食べると「甘すぎる!」と子どもたちが言うようになりました。素材の味がわかる舌を育んでいけたらと思っています。

そして、小豆の話。

小豆の形は腎臓の形に似ていて、昔から腎臓の薬として食されてきました。
利尿作用やむくみ除去、血管の汚れを落とす解毒作用、また老化防止作用もあるなど、積極的に取りたい食べ物です。

昔は旧暦の一日と十五日の、新月と満月の日に小豆ごはんを食べる習慣がありました。
月のリズムは女性の生理のリズムでもあり、月のエネルギーの高まるこの日に小豆を食べると、成長、発育、生殖の体内リズムが整うとされています。
日本で子どもの成長、発育の節目ごとに、お赤飯でお祝いしてきたことにも意味があるようです。

個人的な感想として、豆を食べてる人は、元気な(健康な)人が多い気がしています。
元気だから体が動くのでしょう。結果的に働き者で、フットワークが軽く、いつもせっせと動いているイメージ。

「マメになるように」とお正月に黒豆を食べますが、「豆」と「マメ」で言葉をかけただけではなく、実際に豆を食べると体が整い、マメに動けるようになるということでもあるのでは!と思っています。

寒い季節は、コトコト煮るお豆がおいしく感じる季節です。
積極的に食事に採り入れていきたいと思います。