2022/01/26

建築は詩

先日ご紹介した、『建築は詩』。
あの後、読み返したら、新たに付箋を貼りたくなったところも多々あって、
少しご紹介したくなりました。

やっぱり、いい本は何度読み返してもいい。
いつ読んでも、どこかが心にとまる。
響く。

ちなみに、赤いのが、新たな付箋たち。
2つだけ取り上げますね。


「素直さ」

”建築には資源も浪費しないで、できるだけ手間をかけないで、いい結果を得るという原則があると思います。
それが、明治から西洋館が入ってきてね、いろんな飾りやなんかの外形的なものばかりを真似ることが建築のデザインだと思うようになってきた。
その後日本が豊かになってきてね、むしろ贅沢さみたいなものを楽しむようになっている傾向があるんじゃないか。
しかし日本の大きな歴史からいえば今は特殊時代ではないでしょうか。
元来は、やっぱり昔からの、日本の持っている素直さというか、正直さというか、今言った合理性というのか、それが本当で、またいつかは、そういう時代に戻ってくるんじゃないかという気がするんだよね。”


やっぱり、明治からおかしくなってるんだな、と。
表面的なものに惑わされ、本質的なものを見失ってきた、最近の約150年。
欲望に振り回され、大事なものをなくした私たち。

私たちはその特殊な時代を生きていて、本来の形ではないからうまくいってないんだろう。
そして、きっとこれからがあるとすれば、本来の日本を取り戻していく以外に道はないんだろう。


「いい形」

”いい家とか悪い家というのはどういうことなのかという問題があると思いますが、やっぱりいい形というのは、自然から学ぶよりしようがないと思います。
人間も自然の一部なんですが、それをちょっと忘れてしまって、非常にいろんな人工的なことに惑わされているんじゃないかと思います。
ある場合には建築家もその商業主義の片棒をかついでいるんじゃないかと思います。
それを何とか打破していかなければならいないと思います。”


私も本当にそう思います。
自然から学ぶ、自分は自然の一部である。
今こそ、そこに、本来の形に立ち返るときだと思っています。

ピンチはチャンス。
このおかしな状況を打破していけば、きっと、、、。

熱くなってしまってすみません(笑)。
勇気をもらった一冊です!